涙が出なくても番場って泣き続けることで結婚を祝う国

結婚式で娘の晴れ姿を見て父親がホロリと涙を流したり、あるいは親戚兄妹や友人の結婚式で感極まって思わず涙をにじませたりということは、そう珍しいことではありません。
自然な感情の起伏の中で流れる涙というものは、傍から見ていても素敵なもので、見ている方も貰い涙をしてしまうこともあったりします。
しかし、それが強制されたらどうでしょうか。
泣き続けることが祝福になるという地域がお隣の中国にはあったりします。
中国のある少数民族では、結婚式当日に新婦が泣き続けることが祝福とされています。
ポイントは単に泣けば良いというのではなく、泣き続けなければならないという点で、これが非常に厳しい試練となって新婦の上に圧し掛かってきます。
なんと式の一か月も前の段階から、この祝福の儀式がスタートするというのですから驚きです。
式の当日まで1日1時間泣くことがきっちりと定められていて、さらには式の当日はお祝いに来てくれた人々の前でも涙を流しながら歌まで歌わなければならないのだとか。